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2009年6月10日
「私ったらやだな、今ちょっとカチンと来た」の心理
ある日、銀座で冷麺を食べていると、隣のテーブルに座ったちょっとケバい二人組が「ジャージャー麺」をオーダー。
ジャージャー麺は平日のみのメニューなので、僕がいた休日は提供しておらず、店員はそのことを告げたら、彼女らは冷麺をオーダー。そこまではよくあるシーンなのだけど、店員が去った後、一人が「私ったらいやだ、今ちょっとカチンと来た」とつぶやいた。
僕はふと考える。
彼女はなぜ、カチンと来たということを知らせるだけのために、わざわざ「私ったらいやだ」と前置きしたのだろうかと。
彼女と一緒にいる相手は、気心の知れた相手だと思われる。だったら「カチンと来た」ことだけを伝えればいいだろうに。
「私ったらいやだ、今ちょっとカチンと来た」を僕なりに分析してみると、こういうことだ。
「私は普段、些細なことで頭にくるようなことはまず無いのだけど、どういうわけか、今の店員の態度が気に入らなかった。普段そんなこと無いのに。やだな、疲れちゃってるのかな。」
なるほど。彼女はきっと疲れているのだ。身なりからして銀座で洋服を売っているのだろう。丸一日たちっぱなしで、似合いもしない客に服を勧め、明日入荷があることを伏せつつ「一点ものですよ」と嘘をつくことを毎日していれば、そりゃ疲れるだろうに。
彼女は冷麺の激辛をオーダーしていた。きっとストレスからだろう。
ということで、女性が発する言葉の裏には、様々な意味が隠れていることが多い。ナンパ師はそういうところを読む力がすごいんだろうなーって思っていた別の日、今度はその「私ったらやだな、今ちょっとカチンと来た」がまたやってきた。
僕自身に。
いつものようにMacに向かって仕事していると、とある知り合いに、とあるきっかけでものすごい失礼なことを言われたのだ。
そのきっかけっていうのは、僕しか知り得ない特別な思い入れのあるあるものを、特に悪意もないだろうけど、小馬鹿にされたんだ。冗談だとわかっていても、見過ごすことのできないレベル。
たとえば、自分の両親や、恋人、世話になった人などをバカにしてる人がいたら、カチンってくるでしょ?そんなレベル。
もし当人が目の前にいたら「いくら何でも失礼ですよ。」とその場を去るレベル。
仕事中、ネット越しにされたその失礼に対して、僕が取った行動は、まず抗議の文章を送ることだった。
「てめーふざけんな親しき仲にも礼儀ありだろうがボケ」といった感じの文章を極めて丁寧に淡々と簡潔にしたため、ポストしようかと思ったとき、ふと思いとどまった。
「あれ、何で僕はこんな低レベルな冗談にマジレスしてんだろ。やだな。」
僕はポストしようとした文章を破棄し、そのきっかけとなったものも破棄した。
そのいらだった気持ちをTwitterになげたり、メッセで友人に相談したりしようかとおもったけど、それもやめた。
仕事仲間でなかったことが唯一の救いか。
「私ったらやだな」という言葉の裏には、自制の気持ちが込められていた。ストレスとかではなく、だ。
ネット上での人付き合いってのは、見かけより複雑で面倒で、所謂スルー力を要求される場面も多々ある。
打たれ弱い人のように、なにかと細かいところが気になる人にとっては、相手の姿が見えない分、自信の心理状態によるバイアスがかかってしまい、普通よりもネガティブに考えてしまうこともあるだろう。
そのまま感情に押し流されてしまうと取り返しのつかないことにもなりかねないし、ある一定のポイントで力を逃がす必要が出てくる。
それが自制。
うーんなるほど。自分で書いていて妙に納得した。
立ち向かうことも結構だが、スルーするのもまた結構。隣のテーブルのねーちゃんからはとてもいいきっかけをいただけたことに、感謝したい。
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大人の対応ですね
黙って今後は付き合わないというのが、大人の対応だと思います。はい。