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2010年6月13日

iPadもiPhoneもMacBook Pro"17 も結局持ち歩いてる人の話

iPadがあればノートパソコンを持ち歩く必要はない。的な話をあちこちで聞くけれど、少なくとも僕は結局全部持ち歩いている。
iPadはiPhoneの代わりにはなり得ないし、その逆もまたそうだし、MacBook Proでしかできない仕事も日常にありふれているからだ。

今回は結局全部持ち歩いている立場から、それぞれのデバイスの使い道について考えてみたいと思う。

まず、僕が使っているMacBook Proはよくある15インチのものではなくて、17インチの巨大なバージョン。ちょうど昔いた会社をリストラ解雇されるタイミングで購入したもので、すっかり忘れているのだけどおそらく「外でも自宅と同じような作業環境を構築したい」という思いで17インチにしたのだと思う。
結果的にその選択は正しく、フリーランスになって大手町に通っていたときは、あちこちで動画の生成やFlashの制作や写真の取り込みなどに活躍してくれた。

次にiPhone。当初iPhoneには全く興味がなかったのだけど、とある携帯関係の仕事をしたときに2GのiPhoneを見せてもらって興味が湧き、3Gが出たときは「ソフトバンクだし」と無視してみたものの結局買い急ぐことになり、3GSが出たときには銀座アップルストアで予約者一番乗りを果たすという、超進化を成し遂げた。
iPhoneは電話としてはいろいろ寂しい部分があるのだけど、他人とのコミュニケーションをサポートするAppがいろいろ存在するので、今ではなくてはならないツールの一つとなっている。10年ぐらいドコモ(今持ってる端末はHT-03A)と付き合ってるけど、もういらないかなーでも仕事の電話はドコモにかかってくるからおいとくかなーって考えるぐらいにまでなってしまった。
iPhoneの各モデルを持っているのは、一応開発者としていたいから。難解なObjective-Cの悪夢を見続けているわけだが、手のひら上でおばかができるプログラム言語としてこれ以外に何があるんだろうってぐらいなので、Objective-Cはなんとしてでも習得したいと思っている。

そしてiPad。これほど使い道がわからないデバイスも珍しい。魔法のようなデバイスっていうが、魔法を使うのはiPadではなくて、ユーザー本人なわけで、ユーザーは自ら魔法を習得し、iPadを介して魔法が使えるようになる。というわけだ。iPhoneはどういう場面でどう使うかというシーンが容易に想像できた。携帯電話だもんね。iPadはそうは行かない。いきなり未来からデバイスが降ってきたような、そんな感覚。周りの人がどんな使い方をしているか、きっとみんな気になって仕方がないのだ。だからiPad記事の注目度は高い。
iPhoneのでかい版?いやちがう。そもそも電話ついてないし。 電子ブックリーダー?それもちがう。電子ブックはiPad上で動いているViewの一つに他ならない。そもそもPDF見るだけならiPhoneでいいじゃんと。

さて、そんなiPad。電話機能がないという段階で、iPhoneの代替にならないのはわかっていただけると思う。問題は、いろいろな方が言うように、ノートパソコンの代わりになるのかどうかってところだ。これは、その人がノートパソコンを何に使っているのかというところに注目しなければならない。
僕の場合、前述のように動画編集やFlashの制作に使っている。これをiPadで代替することはできないのだ。いつ何時やってくるかわからない仕事の依頼にすぐさま応えられるよう、MacBook Proは常に持ち歩いている必要があるのだ。なお、仕事に必要なデータはDropBoxで同期されているので、外出先でのファイルの更新は、すぐさま帰宅後に家のMacに反映される。
クリエイティブを生業とする人にとって、iPadはノートパソコンの代替になり得ないのがわかっていただけると思う。では、代替になり得るのはどんな職業か。それはライター業じゃないかと思っている。もちろん、他にもあると思うのだけど、ぱっと思いついたのがこれだ。(ライター業がクリエイティブじゃないというような議論ではないし、僕もそう思っていない。あくまでも分類の話。)

ライターの人は文章を書き、場合によっては写真を撮ってそれらをオンラインで共有する。iPadはこれらの機能を搭載しており、電波のある環境であれば、これらの作業を恐ろしくスマートに完結することができる。
ノートパソコンでももちろんできるのだけど、スマートさに欠けるのだ。想像してみて欲しい。iPadの場合、記事を書こうって思ったらどうするか。
1:カバンからさっと出す
2:ボタンを押して起動(1秒もかからない
3:記事を書く
4:写真を取り込む(Camera Connectin Kitがある
5:送信する(場合によっては自動で同期される

ノートパソコンの場合、ここまでうまくいかないと思う。さっと出せても起動には多少の時間がかかるし、データの送信までにはどれぐらいかかるだろう。
また、占有する面積についても考えないといけない。いくら小さいネットブックであったとしても、カフェのテーブルで広げるとどうなるだろう?それがiPadだったら?  

今までノートパソコンだと躊躇するような場所でも、iPadならさっと出してWEBを閲覧したり、プレゼンしたり、MTGしたりできてしまう。実際僕も、珉珉で餃子を食べながらWEBサイトのフレームワークを描いたり、ちょっとした調べ物をしたりするのに活用している。

そんなiPadにも難点がある。画面が見やすすぎるため、周りに見ているコンテンツがダダ漏れしているのだ。日本人の性格として、自分の世界に他人が乗り込んでくることを好ましく思わない傾向がある。電車内で雑誌を読んでいたりゲームをしていたりして、他の人からのぞき込まれるといい気はしないだろう。のぞき趣味はあるのに、のぞかれ趣味がないのだ。iPadは持ち前の大画面と高精細広視野角液晶で、情報はダダ漏れなのだ。メールもなにもかも。

よく電車でプライバシーマークを持っていそうな会社にいそうなインテリチックなサラリーマンが、会社支給のLet's noteを広げて、見積もりだとか何だとかのメールをやりとりしているシーンを見かける。よくクビにならないものだと思う。
カフェなどに行くと、明らかに何かのクリエイティブをしてる人を見かける。NDAとかどうなっているんだろうと聞いてみたくなる。iPadはノートパソコンよりもスマートに使える利点がある。これまで以上にあちこちでiPadを使う人が増えてくると考えると、これまで以上にダダ漏れする人が増えてくるという意味に繋がってくる。

僕も電車内でiPadを使うことがある。OmniGraffleを使ってチャートを描いたりとかするのだけど、限ってすいている車内で作業するようにしている。漏れてもどうでもいいコンテンツであれ、他人の目があるところでは、iPadはあまりにもでかすぎるのだ。満員電車になれば出すこともままならないと思う。

そんなときはもう、iPhoneでいいと思う。満員電車では新聞を小さくたたんで読むように、場所によっては取り出すデバイスの大きさを変えるのだ。これこそが、察しと思いやりというものだ。

また、iPadは情報を頻繁に発信するタイプのデバイスではないというのも付け加えたい。Twitterのようにつぶやきまくるような用途だったら、よっぽどiPhoneの方が向いている。iPadはどちらかというと、卓越した一覧性を持ったUIで提供される、情報表示デバイスのような使い方が向いている。ITmediaアプリがいい例だ。

最近、MacBook Proを毎日持ち歩く必要はないのではと思うようになった。たとえば、日帰りの撮影取材(都内)であったりすれば、緊急の対応があったとしても、自宅にすぐ帰れば済む話じゃないかと。降水確率のように、対応する可能性がどれぐらいあるか、高いのか低いのか、それによってMacBook Proを持って行くかどうかを決めるようにしている。MacBook Proを持ち歩かないときは、重さにして3kg強の軽量化がなされ「あー、今日は肩から内出血とかしなくて済むんだなー」と感動するのである。

ちなみに、外でクリエイティブをやるというスタイルについては一つ提案があるので、山のサイトでお知らせすると思う。

さて、こんな感じで僕は場所や環境によって3つのデバイスを使い分けるようになってきた。マザーベースが近くにあるのなら、たぶんiPadだけでメモも何も持たずに出かけてしまう自信もある。しかし、iPadはMacBook Proの代替にはなり得ないという考えに変わりはない。必要とあらば全部持ち歩くスタイルもこれまでと変わらずである。

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このページは、はげが2010年6月13日 21:29に書いたブログ記事です。

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