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2010年6月18日
iPhone/iPad開発をこれから始める人へ、8冊ぐらい本を買ってみたのでレビューしてみる
iPhone開発をやるよーって言ってから1年。全く進化してないです。世にあるiPhone開発本は、C言語等を習得している人を対象としたものが多く、僕のようなECMAばかり書いてる人からするとちょっと敷居が高いんです。というか、たちの悪い方言を聞いてるみたいで、まったく頭に入ってこない。集中してやる時間がないってのもあるんですけど。
しかしまぁ、会社を作ってご飯を食べていきましょう!ってなると、iPhoneアプリを売ってみようって話にどうしてもなるわけです。なので今も歯を食いしばりながら、馴れないObjective-Cに馴れようとしてるところです。
とりあえず、関心だけはめっぽうあるので、店頭で気になった書籍をいろいろ買っているわけですが、何となくどの本も同じ事を書いている気がするので、今持っている8冊をレビューします。んで、どういう風にそれぞれの書籍を組み合わせていくか、そのあたりも書いてみたいと思います。
対象者は、C言語もしらない、ActionScriptやJavaScriptをちょっとやるぐらいの人。オブジェクト指向はたぶんわかってる。ではスタート。
−導入部
iPhone開発の流れをまず知る必要がありますよね。Flash開発をやるなら、Adobe Flashの本を買ってくるような、そんな気持ちで用意したいのがこの1冊。
すべてを網羅してるわけじゃないです。必要な部分をかいつまんで最低限解説。というノリ。しかしながらこれ一冊を読破して理解すれば、たいていのアプリは作れるようになってくるんじゃないかと思います。図版も豊富。
ポイントとしては、面倒くさがらずにチュートリアルを一つ一つこなしていくこと。
ある程度複雑なアプリを開発するようになってくると、XCodeベースだと追いつかない場合があります。もっとこう、動的にぶちかましたいっていう希望を叶えてくれるのがこの1冊。

"iPhone デベロッパーズ クックブック" (Erica Sadun)
かなり古い書籍。初期の頃の定番としてよく挙げられてた一冊でありますが、初心者向けではない。ある程度開発の流れがわかってきた人なら役に立つ部類です。それぞれのコンポーネントを詳しく解説してくれてもいます。所謂XCode使わない系の書籍としてはオライリーのiPhone SDK アプリケーション開発ガイドもよいかなと。
ソースが読めるようになるために
Objective-Cのソースは難読。といっても、これは僕の主観ですが、ECMA的に見ると「えっと、関数名がこれで、返り値がこれで、引数は…」と毎回毎回脳内コンバートを繰り返している始末。才能ないのかもしれない。
ということで、iPhone SDKに関わらずObjective-Cを理解するために使っているのがこの1冊。
始めに言っておくと、書籍名に「たのしい」とか書かれてしまうと、いつぞやのRubyブームを彷彿とさせるんですが、著者がカジュアルさを全面に引き出すための工夫なのか、ずっと口語体で語られます。これがちょっとつらい。
「たとえば、この関数を実行したい場合、必要な値はこれだと書かれているのだから、呼び出すときに一緒に渡してあげる必要があるんだ。」こんなノリでずっと続く。
基礎からのiPhone SDKでもObjective-Cの記法について触れられているけど、補助的にこの本を使っておけばいいと思う。
そしてさらに突き進む人にはこの1冊。
色からしてデキそうな印象。ある程度アプリはくめたけど、なんかこう、負荷を押さえたいんだよなーとか、もっとこう、エレガントに書けたらなーとか。プログラマーとしてのこだわりをしっかり昇華させるのに使いたい。ので、初心者と銘打ってる間はいらないと思う。高いし。でも置いてても損はないよ。合わせて逆引きObjective-Cも持ってるといいと思う。「あーしたいこーしたい」という希望をObjective-Cに置き換えて説明してくれる。でも初心者のうちは持ってても混乱するだけだと思う。クラスの実装とか知らないうちから逆引きしても意味がないでしょ?
−発展系
ある程度アプリもかけて、ソースも読めるようになってきた。次は自分のアイデアを以下に組み込んでいくか、そんなフェーズになってきます。クリエイターとしてのアイデアをいかにしてアプリに組み込んでいったのか、そんな思いをひしひしと感じられる1冊がこちら。
タイトルやデザインでちょっと損してる気がするのだけど、中身はまともです。ソースコードも出してくれているので、ここまでの書籍を読んできて理解しているなら、大丈夫でしょう。
アイデア主体の本なので、開発する訳じゃないけどって人にもお勧め。企画する人とかね。
なんと、ユメみるiPhoneの続編が出るらしい!その名も "iPhoneのオモチャ箱 iPhone SDKプログラミング" 。著者人も蒼々たるメンバー。これは期待。

"iPhoneのオモチャ箱 iPhone SDKプログラミング" (徳井 直生, 岡村 浩志, 笠谷 真也, 深津 貴之, 青木 太臣, 大宮 聡之, 瀬尾 浩二郎, バスケ, 宮川 義之)
さらに突っ込んだ、iPhoneアプリ ネットワーク+GPS プログラミングもなかなか濃いです。僕はこのあたりの書籍を発展系ってカテゴライズしているんですが、他にもiPhoneプログラミングUIKit詳解リファレンスってのもあります。これはいずれ買う。おそらくiPhone開発において、一番世話になるであろうUIKitを深く掘り下げた1冊です。
んで、iPad開発もやりたいんだけど、ってなったらこの1冊をどうぞ。
これ、読み物としてもなかなかいいです。リファレンスではないです。iPadではどう行ったUI設計をし、実装をしていくか、そうした場合のソースはどうなるのかってのをかいつまんで説明してくれています。初心者がこれを呼んでもまず実装できないです。書かれているサンプルコードを自分なりに置き換えて実装できるスキルを持ってる人むけ。iOS3.2から実装されたジェスチャや、iPhone/iPadのユニバーサルアプリの開発手法をいち早く紹介している書籍。
iPadアプリを企画する立場にいる人にも勧めたいです。
−ソースが丸々載っている書籍を買う時の注意
さっきも書いたのだけど、ソースが丸々載っているやつをそのままコピペしてアプリを作っていっても、あまり理解できないと思って、僕はソース丸々系の書籍にはまだ手をつけてない。ただ、ゲームを作る際とか、王道と言えるアルゴリズムをiPhone SDK的に解説してくれていたりするので、いずれは必要になるのかもしれないと思っている。
ソースをみれば理解が早まるって思っている人は、本を買うまえにAppleの公式サンプルソースを眺めた方がよっぽどいいと思うよ。
これと導入で紹介した4冊。これだけあればそこそこ作れる人になれると思ってる。
ただ、iPhoneの開発の流れをざっと知れて、定番アプリのソースをまるっと日本語で解説されている書籍を探しているなら、この1冊。

ライトウェイトプログラマのための iPhoneアプリ開発ガイド
レビューがさんざんだけど、いろんなソースコードをサクッと入手するにはいいんじゃないかなって思う。初心者向けではあるのだけど、やはりObjective-Cを詳しく解説する書籍と合わせて読むのがいいと思う。
で、結局今、どれを参考にしながら勉強してるかというと、この4冊がデスクに常備されている。
- 基礎からのiPhoneSDK 改訂版(最近は索引ばかり見てるけど、チュートリアルちゃんとやるようにしてる)
- iPad プログラミングの作法(軽いのでトイレとかに持ち込んだりして読む)
- iPhone デベロッパーズクックブック(色あせないエリカのテクニック)
- 詳解 Objective-C (このおまじないみたいな言葉の意味ってなんなのと気になるときに開く)
いろいろ面白いアプリを作って、Appleの広告とか店頭でアイコンが表示されたり、ついでに一杯儲かったりできるように、お互いがんばりましょう。Enjoy!
※ここで紹介してない書籍が悪だとか言うつもりはないです。もし、他にこれは参考になるぜって本があれば教えてください。著者の方の自薦もOKです。





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